詰込み型、先取り型の教育ママ・パパ
子どもに対して、無理やり文字や計算を教え込む人が増えています。特に、幼稚園、小学校受験を意識する親には特に多い傾向といえます。受験を意識する親は、子どもが小さなうちから、わが子に対して「他の子よりも少しでも文字が読める」「たくさんのことを知っている」「計算ができる」といったことを重視してしまいがちです。
4歳にも満たない子どもを毎日机に座らせて、ドリルを解かせたり、無理やり文字を書かせたり読ませたりしてしまいます。結果、子どもの成長に大きなゆがみが出てしまうことも少なくありません。
子どもの成長を願ってのことだと思いますが、こうした子供の成長段階を無視した詰込み型、先取り型の教育を続けると、子どもは萎縮したり、自発性がなくなってしまったりします。
理由は大きく2つあり、1つ目は子どもは能力以上のことをやらされ、間違いを指摘され続けると、混乱して自信がなくなってしまうのです。子供は純粋で、大好きなママに褒められたい、パパに褒められいと思っています。親も子供のキャパシティーに気付かず、詰め込みすぎてしまうのです。
親から過度な要求をされ続けた子どもは萎縮し、失敗を恐れ、自分から何かに積極的に取り組むということをやめてしまいます。そのような親子は、受験ではまず歓迎されません。
長い人生にとって一番大切な時間
詰込み型、先取り型のもう一つの弊害は、発達段階に合わない勉強を長時間させられることによって、貴重な”遊び”の時間が奪われ、必要な経験ができなくなってしまうことです。
子供の成長において、自由に遊ぶこととたっぷり睡眠を採ることが脳の発達に欠かせないことは科学的にも証明されています。(成田奈央子先生の著書より)
子供は友達と遊んだり、自然の中で遊んだり、親子で何気ない会話をする中でたくさんのことを学び吸収しています。1人遊びもとても大切な時間です。そうした貴重な時間が、ただ少しほかの子どもより早く知っているというためだけに費やされるのは、あまりにもったいなく、幼稚園受験にとっても良い結果にはならないことを覚えておいてください。
多くの幼稚園が大切にしていること
子供らしさはどの幼稚園でもとても大切にしていることで、受験幼稚園でもよく見られています。知識だけはやたら豊富なのに、子どもらしさがない…そんな子どもはどこの幼稚園でも歓迎されないたいぷなのです。
きちんと自分のことができる、我慢ができるということに加え、大切なのは、いかに子供らしくのびのびと育てられたかという点です。もし現在、お子さんに詰め込み型の教育をしている方はもう一度検討し、方針を立て直した方が良いかもしれません。
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